エキストラのバイトは危険?応募前に知っておきたい5つのポイント

よくTVドラマや映画を観ていると、通行人や群集など女優さんや俳優さんに混じって演技している人がいますよね。

それを見て「やってみたいなぁ」と思ったり「どんな人がしているんだろう?」と疑問に思ったりすることも少なくありません。

特に、好きな女優さんや俳優さんが出ている映像作品であれば「1回でいいからやってみたい!」と思う人も多いでしょう。

ミーハーな人であればエキストラをやっていろんな芸能人に会いたいと思った人もいるでしょう。

また、俳優・女優志望の方は近くでみることによって色々学べることもありますよね。

ただ、やってみたい!と思っても、エキストラのバイトは案外大変でイメージと違う場合が多いです。

もちろん芸能人を近くで見れますが、注意しなければならないことを知らないままエキストラの応募をしてしまうとすごく危険です。

この記事では、そんな「エキストラのバイトやってみたい!」と思った方が「失敗した…」と思わないように事前に知っておいてもらいたいポイントを5つご紹介します。

「エキストラをやりたい!」と思った方は是非こちらを参考にしてエキストラのバイトを楽しんでください。

エキストラバイトって?

そもそもエキストラのバイトはなんとなくどんなことをするのかは分かっていても、

  • どんな人を募集しているのか
  • 勤務時間はどのくらいなのか
  • お給料はどのくらいもらえるのか
  • メリット・デメリットはどんなものがあるのか

が分からないですよね。

まずは、応募する前に知っておきたい「エキストラのバイトのあれこれ」をご紹介します。

  • 仕事内容
  • 年齢制限
  • 勤務時間
  • 給与形態
  • メリット・デメリット

の順にご紹介しますので、分からないところを重点的にみて理解を深めてみてください♪

仕事内容

ご存知の通り、エキストラは映像作品の中で通行人や脇役として自然な演技をする仕事です。

エキストラには色々種類があり、

  • 映画
  • ドラマ
  • 企業モデル
  • CM
  • MV

など様々です。

セリフがない場合が多く、声を出しても映像作品ではだれがだれの声かわからない程度に使われることが多いです。街中の雑音と同じような使われ方ですね。

もちろんちゃんとしたセリフがあるお仕事もあります。ですが、それはエキストラの経験が多いベテランさんやタレントの卵が演じることが多いです。

作品の雰囲気を壊さないように自然な演技を心がけなくてはならないので、基本的にエキストラが目立つ演技は求められていません。

自然な演技…というとなんか難しそうですが、例えばお葬式のシーンを撮影するとき…日常のお葬式でも笑っている人なんて周りにはいませんよね。追悼の念を表情に浮かべるのが自然です。そういった表情を気にするのみで特別に演技力を必要とするわけではありません。

少し難しいのが、「会話をしないで会話しているフリをする」という演技。一切声を出さずに誰かと話してないといけないのでちょっとだけスキルが必要です。

エキストラのバイトでメインになることも実はあります。
それが、「企業モデル」です。

企業のパンフレットや紹介VTRとかに出るモデルさんもエキストラでバイトをしている人の場合が多いです。

仕事内容は、登録しているエキストラ事務所に舞い込んできたものから選ばれます。
もし、「ホラー系」というエキストラの仕事が来ても、ホラーが苦手だったら断ることも出来るのでそこは安心してくださいね。

年齢制限

エキストラのバイトは特に年齢制限がありません。

なぜなら、エキストラの仕事はその映像作品によって必要とする年齢・体形が違うからです。

時には、若い子が必要な場合もありますしご年配の人が必要になる場合もあります。

なので16歳以上であれば清潔感があるのであれば何歳でもどんな方でも出来るお仕事になっています。

結構重宝されるのが、学生や高校生です。

映像作品には、学校にまつわる作品が多くそのほとんどのエキストラはバイト…もしくは童顔に見える大人…もしくは撮影場所で借りている学校の学生です。

エキストラは、監督やスタッフさんの指示通りに動けば出来る簡単なお仕事なので学生さんには結構ピッタリな仕事といえます。

なので、高校生や大学生など学生さんでバイトが見つからずに困っているという方もエキストラはオススメなバイトではあります。

もちろん、ご年配の方も需要はあります。

エキストラの仕事は、ほとんどが通行人の仕事です。
また、時代劇のエキストラのバイトもあります。

そんな時にご年配の方は重宝されます。

なので、どんな方でもエキストラのバイトに興味があるのであれば是非応募して大丈夫なので応募してみてくださいね!

勤務時間

「エキストラはちょっとのシーンだから勤務時間が短そう」という声をよく聞いたりしますが、それは間違いです。

実はエキストラの仕事は拘束時間がかなり長いバイトで有名です。

撮影は天候や機械トラブル、テイクを重ねたりすることがありスケジュール通りに進まないことが多いです。

なので「12時にシーンを撮影します!」と言われても平気で14時になったります。

説明や準備、待ち時間、撮影を考えても5時間~6時間はかかると覚悟しておくほうが良いですよ。

ちなみに、

平均拘束時間

3時間未満    :約16%
3時間~5時間未満  :約32%
5時間~8時間未満  :約34%
8時間以上    :約18%

最長拘束時間:11時間30分
最短拘束時間:50分
平均拘束時間:5時間33分
※自宅←→撮影地間の移動時間は含みません。

参考:http://extra.mport.info/sideline/2006/06/post-64f4.html

これがエキストラの仕事の平均拘束時間になっています。

かなり幅広いですよね。

仕事を受けるときは1日フリーの日に受けるようにしましょう。

給与形態

エキストラのお給料形態は2つに分かれています。

  • 交通費も謝礼も出ないボランティアタイプ
    テレビ局やアーティストが一般募集をすることが多いです。
    作品やアーティストのファンであれば「無料であっても関わりたい」っておもうでしょう。そういった場合は無料参加となります。
  • 謝礼のみ出る日給バイトタイプ
    主なバイトは、謝礼のみでることが多いです。交通費が支給されることはあまりありません。
    謝礼をもらえるものは、派遣会社やプロダクション(芸能事務所)を通したバイトの場合が多いです。
    謝礼は少額で拘束時間に関わらず数千円という場合が多いです。

よくファンクラブなどでアーティストがファンにエキストラを求めている場合、TV局がSNS上で募集している場合は「ボランティアエキストラ」なので謝礼が一切ありません。

お金を貰いたいのであれば、必ず派遣会社やプロダクションを通すことが重要です。

しかし、給与としてはかなり少なく日給で数千円の場合が多いです。

ただし、エキストラとして有名になってお声がかかると1万円を超える場合もあります。

メリットとデメリット

最後に分かりやすく、エキストラのバイトのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット
→有名人に会える可能性がある

日常的に、芸能人の裏側や演技している様子ってなかなか見れるものじゃないですよね。また、制作側の裏側を覗くことも出来るので実際に作品がどのように作られているかを見れるのも嬉しいですね。

テレビの有名な番組の生放送に出ました。急遽決定した放送内容らしく、前日にエキストラ募集していて2時間エキストラ役で座っているだけで5000円だったので応募しました。他のエキストラ役と比べても高い時給だと思います。服装指定があるだけでホントに座ってるだけで芸能人とか見られました。(早稲田大学/ 男性)

このように実際に「芸能人を見れてお金を貰えるのはラッキー」と思っている方も多いです。

バイトとして続けるかは別としても、これをみると一度はやってみたくなっちゃいますよね。

デメリット
→待ち時間が長い

何と言ってもデメリットは拘束時間が長いことですね。

勤務時間のところでもお伝えしましたが、撮影はスケジュール通りに進まないことが多く、実際の出番は数秒なのに、待ち時間が約6時間ということも少なくないです。

エキストラのバイトをするためには、丸1日空けている時ではないとできません。

またお給料がそれほど高くはないので、バイトを掛け持ちしないと生計がきついです。

バイト掛け持ちしなきゃいけないのに、エキストラのバイトをするときには丸一日空けとかないといけないので少々厄介ですよね。

基本的にバスで待機して休憩していることがほとんどでした。バスでの待機は座席が狭く体がバキバキになりました。監督から指示を受けてその都度動くのですが、深夜にも不定期で呼び出されることもあり、深夜2時ごろに呼び出された時は周りの人たちの顔が死んでました(笑)。

このように野外の撮影だと、待たされるのがバスやパイプ椅子がある屋外の場合もあるので非常に体力だけが削られてキツイです。

仕事内容は分かっていても、「大変だなぁ」と思うことが多いので仕事を引き受ける前は自分の体調と相談しながら進めるようにしましょう。

知っておきたい5つのポイント

さていよいよエキストラのバイトを応募する前に知っておきたいポイントを5つご紹介します。

実は、エキストラのバイトを利用して詐欺を行う会社も沢山いますので、「騙されたぁ」という経験を持っている人も多いです。

詐欺にあわなかったとしても「え?こんな仕事だったの?」とガッカリするときも…。

既にエキストラのバイトについてお話して夢のような仕事ではないのは分かってくださってると思いますが、他にも注意しなければならないことがありますのでこのパートをチェックしてから応募するようにしましょうね!

1.応募時に安全な事務所か必ずWEBで検索

最初にこのパートの冒頭にもお話しました、「詐欺にあわないため」の注意です。

エキストラのバイトは色々な場所で募集しています。

多くは実際にエキストラを引き受けている「芸能事務所」や「エキストラ派遣会社」が募集していて、求人サイトやSNSで募集をかけています。

どんな場所でもまず、応募する前に応募しようとしている事務所が安全な事務所かどうかWEBやSNSで確認しましょう。

実際に、検索してみると「騙された」「書いてある内容と違う」といった情報はいっぱい出てきます。

逆に良い評判だけ出てくる事務所もあり、そこは安心して応募しても良いでしょう。

もし、調べずに応募をしてしまうと、

この方のように、お金のかかる事務所契約を求めてきたり…中には、「面接に行ったらアダルト事務所だった…」という経験を持った方も…!

これを面倒だからといって怠るのはやめてくださいね!

2.他の仕事をしながらだとキツイ

一つ前のパートの「デメリット」の箇所で少し触れましたが、エキストラのバイトは他の仕事をしながらだと体力的にも時間的にもキツイ仕事です。

特に副業感覚では出来ないので、アルバイトの掛け持ち程度として考えておきましょう。

本業の休日に1日だけっていうのも良いですが、それでも丸一日つぶれてしまいますし実際に土日休みの方であれば「土日に撮影していることが少ない」場合もあります。

また、アルバイトの掛け持ちだったとしてもエキストラのバイトはいきなり入ってくる場合もあるので実際にエキストラのバイトが出来なかったりすることも多いです。

エキストラのバイトの後にアルバイトを入れてもスケジュールが順調に進まない場合もあるので注意です。

体力的にキツイので、体力があまりないという方にはオススメしませんが…

「空き時間がつらくない!」という空き時間をうまく使える人(例えば長時間できるゲームがある・読書がすき)は意外と「楽だなぁ」と感じます。

合うか合わないかは実際に挑戦してみないとわからないので実際に挑戦してみてくださいね!

3.面接時の契約書類に注意

実際に面接に行った時に、その場で合格になることが多いです。

合格後、エキストラ事務所に登録をする流れになります。

登録をするときは、契約書類を渡されることが多いですが…そこで注意が必要です。

必ず契約書類をよく読んでください。

ちょっと危ない会社だと、そこにエキストラ以外の仕事について書いてある場合や他の費用がかかる場合があるなど「???」と思う内容が描かれている場合が多いです。

ちょっとでも「???」と感じたら、質問をするかそこで契約はせず家に持ち帰ってきましょう。

持ち帰ってきた後は、その事務所が乗ってた求人媒体に問い合わせるかネットで調べてみるようにしましょう。

通常、ちゃんとしたエキストラ事務所の契約書だと疑問に思うことはほとんどありません。

なので、「え?そうなの?」って思うことがあれば怪しいです。

色々担当者が話して自然と「こちらにサインしてください」と言われる場合もありますので、必ずどんな時でも書いてある文章は読むようにしましょう。

4.レッスン費や研修費がかかるところはNG

エキストラ事務所は、基本通常のバイトでは「レッスン費」や「研修費」はかかりません。

求めてくる事務所は注意が必要です。

実際にレッスン費や研修費を払っても、「エキストラのバイトだけがやりたい」という人には無駄です。

そういったとことは実際にエキストラの仕事をくれない場合が多いですし、ただ単に「高額なレッスン費を持ってかれた」という失敗談も絶えません。

そのため、レッスン費や研修費がかかるところは「本来の目的と違う事務所」と思って切ったほうが良いでしょう。

それでしつこく求めてくるようだったら、訴えることができるのでそうなったら警察や弁護士に相談しましょう。

5.基本衣装は自前

エキストラの衣装は基本全て、自分で用意をしなければなりません。

お仕事を頂く際に「このような服装で来てください」と指定されます。

撮影現場によって、何着も着替えを要求される場合もあるので何パターンも持ち歩くのが基本になります。

これは慣れてくるとどんなものが良いのか分かってくると思いますので、やっていくうちに慣れていくようにしましょう。

またよくわからない場合は、その事務所にいる先輩エキストラに話を聞いてみてもいいと思います。

美容にお金をかける必要はないですが、一般的なマナーとして清潔感のある身だしなみに心がけるようにしましょう。

基本的に全部自分持ちです。

「こんな服装でお願いします」と指定された服装を自分で用意して着ていきます。

撮影現場によっては、着替えが要求されることもありますので、何着か持って行く場合もあります。

また、美容には特にお金をかける必要が無いと思います。必要最低限、清潔感のある身だしなみなら大丈夫です。

撮影現場によっては、衣装が支給され、メイクさんがメイクやヘアをしっかりと仕上げてくれることもありました。でも、そういうことは稀だと思います。

応募~出演までの流れ

応募前に覚えておきたいポイントを理解したあとはいよいよ応募〜出演までの流れを説明致します。

通常のバイトと応募方法は変わりませんが、それぞれのパートで少し注意点がありますのでどのようにエキストラのバイトの面接を受けたらいいかわからない方は是非このパートを参考にしてみてください♪

求人サイトで事務所を探して応募

まずは実際にエキストラのお仕事を貰うためにエキストラ事務所の応募を探す必要があります。

色々な求人サイトにエキストラの事務所の求人が載っていますが、1番のオススメは実際にどんな仕事をするのか動画が見れる「バイトル」での応募です。

「エキストラって実際どんな仕事をやるの?」とまだぼんやりとしたイメージしかない方は、まずその動画からみて自分が務められそうかチェックするのも良いでしょう!

大手の会社も掲載していますし、極めて安全な求人が載っています。

もちろん、エキストラのバイトだけではなくその他にも沢山のバイトがありどれも動画で解説してくれているものばかりなので
安心して応募が出来ちゃいます♪

アルバイトを探すなら「バイトル」

面接日を決めて面接する

応募をした後は実際面接日を決めて面接を行います。

面接日はメッセージのやりとりで決めるのですが、出来ればメッセージはこまめにチェックするようにしてください。

そこから面接は始まっていますので、迅速な対応ができる人のほうがよいでしょう。

面接のときの服は特に指定がない場合は、セミフォーマルな服であれば問題ありません。

パーカーやジャージなどラフすぎるものは面接の場にふさわしくありませんので注意しましょう。

合格であればその場で契約書類

通常面接後、その場で合格を言われる場合が多いです。

エキストラ事務所なので受けた方の約8割は合格します。

契約書類を交わすときは注意しなければならないポイントでもご紹介した通り、疑問に思う項目がないかどうかしっかり確認するようにしましょう。

金銭を求められる場合は、契約の前にお断りするほうが安心です。

問題がない場合はそのまま契約書を交わし、お仕事の流れを教えてもらい帰宅します。

お仕事を貰える(日程確認あり)

実際にあなたに合うお仕事が入ってくると事務所からお仕事を紹介してもらえます。

その際、予定日の日程が空いているかどうかと仕事内容を伝えてもらえます。

仕事内容に疑問がある場合はこの時点でクリアにしましょう。

服装の指定もこの時に貰えるようになります。ふさわしい服装がない場合は、事務所にレンタルがあるかもしれないので聞いてみましょう。ない場合はユニクロやGUで見つけてくると◎です!

撮影(※注意事項アリ※)

さていよいよ撮影日になります。

撮影日は指定された時間よりも余裕をもって集合するようにしましょう。
どんな仕事でも時間厳守です。1人の遅れが全体の遅れに繋がりますので責任のある行動を心がけましょう。

エキストラの仕事は実際に注意事項やどんな撮影をするかの説明があってから撮影に入ります。

その際にも注意があるかもしれませんが、ない場合でもエキストラのマナーとして俳優さん、女優さん、タレントさんに握手・写真撮影・サインを求めることは絶対にやめてください。

原則禁止です。理由は、1人が始めてしまうと、全員が求めてしまうからというシンプルな理由ですが、現場の雰囲気を悪くしないようにするため、マナーをきちんと守りましょう。

まとめ

今回はエキストラのバイトを応募する前に知っておきたいポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

エキストラは、普段TVでみている芸能人や有名人を間近でみることができる人気の仕事です。

作品上、目立たない役ですが作品の雰囲気を作る上で欠かせない存在です。

そんな人気な仕事を利用して詐欺を行う会社も少なくはありません。

そのため、エキストラに応募する際は

  • 応募する会社名をWEBで調べて評判をチェックする
  • 面接時の契約書類をしっかり確認する
  • レッスン費や研修費がかかる場合は見送る

この3点を注意してください。

また、仕事上気をつけることは、

  • 他の仕事とかけもちできるのか仕事を受ける前に考える
  • 衣装は自前なので注意する
  • エキストラの仕事中、出演者に声をかけない

という3点に注意しましょう。

エキストラのバイトは、拘束時間が長く報酬も少ないというデメリットがあります。

しかし、「一緒に作品を作っている」と意識しながら、現場の雰囲気を楽しむことができれば、とてもやりがいのあるお仕事なので是非一度自分に合うかトライしてみると良いでしょう。

あなたの天職になりますように♪

最新情報をチェックしよう!